(2/7(月)〆切)2月11日オンライン研究会のご案内

昭和三陸大津波から90年となる2023年最初の災害文化研究会オンライン研究会は、昭和三陸大津波に関する名著2冊を会員に紹介していただき、90年後の今災害文化への示唆を確認し、新たな発見へとつなぎたいと思います。

「100分 de 名著」のプロデューサーである秋満吉彦さんは、名著にはキーストーン(要石)となる文章が必ずある、と書いておられます(『名著の読み方』、2022年)。今回名著2冊をご紹介いただく会員のお二人には、各本からキーストーンを抜き出していただき、朗読により共有していきたいと思います。まだお読みでない方、ご心配なく、参加してください。また、秋満さんは、読書は読み終わった後に味わえるものが9割を占めるのではないか、とも書いておられます。読書体験を自分の人生に接続し、誰かに語ることで「物語」が成長するとも。すでにお読みのみなさん、大歓迎です。奮ってご参加ください。


<開催要領>

日時:2023年2月11日(土曜、祝日)午後4時~5時45分
*終了後自由参加の意見交換を最大6時半までを目途に行います。ご活用ください。

テーマ:「昭和の大津波(1933年3月3日)を忘れない」
 2023年は昭和の大津波から90年、この津波で問われた課題が再び平成の大津波でも繰り返されたと思えることは少なくない。過去を未来に繋ぐ仕事は、繰り返し確認することで、地域に定着する。今一度、昭和の大津波を問い返す中から、災害文化の持つ可能性を広げてみよう。今回は、昭和の大津波を考察する上で不可欠な2冊の本を紹介することで、研究会を進める。一冊は、吉村昭著『三陸海岸大津波』もう一冊は、山口弥一郎著『津浪と村』。吉村さんの著書を田中成行さんが、山口さんの著書を山崎憲治さんがポイントを絞って紹介・問題提起する。

対象図書
① 『津浪と村』山口弥一郎著、石井正己・川島秀一(編)、(三弥井書店から復刻版出版2011年) ISBN: 9784838232116
② 『三陸海岸大津波』吉村昭著、(文春文庫版は2004年出版) ISBN: ISBN 978-4-16-716940-4

研究会の流れ

1.主旨の説明:山崎友子

2.参加者の紹介(参加人数による)

3.『津浪と村』に見る昭和の大津津波が起きる社会・経済状況:山崎憲治さん
・鍵となる部分の朗読 (朗読は伊藤汐里さん)<25分>
・質問と受け答え<10分>

4.吉村昭氏の『三陸海岸大津波』に見る昭和の大津波が提示すること:田中成行さん
・鍵となる部分の朗読(朗読は熊本早苗さん)<25分>
・質問と受け答え<10分>

5.総合討論:二つの著作を通して昭和の大津波を論じ、災害文化への示唆について意見を交換 <20分>

6.総合討論を聞いて総括:大野眞男さん<5分>

7.終了挨拶: 熊本早苗さん

8.自由参加の意見交換タイム  最大18:30まで

申込み締切:2月7日(月曜)
メールで、災害文化研究会事務局までお申込みください。
災害文化研究会事務局 email: saigaibunkaiwate(at)gmail.com ((at)は@に変えてお送り下さい)
会場URLを2月9日(木曜)にお送りします。
お申込みは前日の2月10日まで受け付けることができますが、できるだけ早目にお願いします。

*『災害文化研究』第7号にこの研究会の記録を掲載します。

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